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ボルボXC90 戦略的新技術搭載車は2019年飛躍する

XC90のプレスリリースを翻訳してみなさまへお届け。独自の解釈でボルボの狙いを紐解きます。

2019年2月22日、VOLVO Global News Roomよりマイルドハイブリッドが発表されました。

同時に、XC90の「リフレッシュ」についても発表されています。

自動車にマイナーチェンジはつきものですが、2015年発売のXC90も4年目を迎え、リファインを受けるようです。

注目なのは、マイナーチェンジなのにも関わらず告知があったこと。XC90のマイナーチェンジにどのような思惑があるのか、考えてみましょう。

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プレスリリースから紐解くXC90

出典:VOLVO GLOBAL NEWSROOM https://www.media.volvocars.com/global/en-gb

まず、今回の発表を注意深く見てみましょう。

Volvo Cars has today unveiled a refreshed version of its best-selling XC90 large SUV, the company’s top-of-the-line flagship, adding a newly-developed fuel-saving engine option that marks the next step in the company’s ambitious electrification strategy.

Volvo Carsは本日、同社の最高級フラッグシップである同社のベストセラーXC90大型SUVのリフレッシュ版を発表し、同社の意欲的な電化戦略の次のステップを示す新開発の省燃費エンジンオプションを追加した。

 

The refreshed XC90 for the first time offers customers Volvo’s advanced kinetic energy recovery braking system, which is coupled with its existing internal combustion engines to create a new integrated electrified powertrain, under its new ‘B’ badge.

初めてリフレッシュされたXC90は、ボルボの先進的な動的エネルギー回収ブレーキシステムと既存の内燃エンジンと組み合わせて、新しい「B」バッジの下に新しい統合型電動パワートレインを作成することを初めて提供します。

ボルボXC90は、新世代ボルボ、すなわちSPAプラットフォームでつくられた最初のクルマです。様々な戦略を考えた中でボルボは、最新のプラットフォームで次のチャレンジをしたわけです。

7人乗りなど いちばん重い車両を開発

市販車としてボルボ初のプラグインハイブリッドをラインナップ

あたらしいデザインと機能性

ボルボのフラッグシップとして恥じないクルマ作り。2015年頃の、この先のボルボを占う重要なクルマ作り。これを行なったのがXC90でした。

おかげで熟成不足を指摘されたりもしましたが、9インチセンターディスプレイでのコントロール、車両のデザインスタディは続くXC60、XC40、V90、S90、そしてV60に熟成をもって反映し、購入者、いわゆる顧客への満足度につなげたわけです。

このようなボルボのけん引役、XC90がリフレッシュを受けると言うことは、続くすべてのボルボ車が同様のリファインを受けると言う事になり、大変重要な”節目”であるとボルボは見たのでしょう。

だからこそ、プラグインハイブリッドに続く2番目の電動化エンジン、「B」バッジの搭載の発表と同日のXC90リフレッシュの発表なのでしょう。

新技術はまずXC90から

XC90に搭載される新しい技術。このことについても触れられています。

This new electrified powertrain offers drivers up to 15 per cent fuel savings and emission reductions in real world driving.

The new brake-by-wire system interacts with the energy recovery system and reduces fuel consumption and emissions by recovering kinetic energy under braking.

この新しい電動パワートレインは、実世界での走行で最大15パーセントの燃料節約と排出削減をドライバーに提供します。

新しいブレーキ・バイ・ワイヤシステムはエネルギー回収システムと相互作用し、ブレーキをかけた状態で運動エネルギーを回収することで燃料消費量と排出量を削減します。

ここで現れたのは、マイルドハイブリッドにより最大15%の効率アップ、そしてバイ・ワイヤ技術のブレーキへの応用です。

マイルドハイブリッドはディーゼルへも搭載されるので、結果的にガソリンエンジンとディーゼルエンジンとの燃費の差は埋まることはありませんでした。

しかし、マイルドハイブリッドの発表で最大のポイントは、既存エンジンへの組み込みができたこと。もともと余裕のある作りをしていたであろうSPAパッケージの力をつかい、ガソリンへもディーゼルへも搭載することができました。

そして技術力の高さ。

ディーゼル&マイルドハイブリッドは、メルセデスベンツがSクラスで商品化しているものの、BMWもフォルクスワーゲンも市販車として実現していない技術です。(アウディで発表されましたが。)

サプライヤーの協力もあり、2019年は様々なマイルドハイブリッド車が出ると思われますが、ボルボもしっかり波にのっていることを表しています。これは、ボルボユーザーも含む世界へ向けての、最先端技術を構築しているアピールにもなりますね。

そしてブレーキ・バイ・ワイヤ。バイワイヤ技術の歴史は古く、1990年代には競技用車両で使われていました。量産車での初搭載は、やはりハイブリッド車のトヨタエスティマが2001年に初搭載。回生ブレーキを制御する上で、欠かせない技術なのでしょう。

ボルボもTwinEngine仕様車で”部分的に”ブレーキ・バイ・ワイヤ技術を使用していましたが、このシステムもリファインされるようです。回収効率も上がることでしょう。

XC90 インテリアにも新たな挑戦が

内装にも、何か新しいチャレンジがあるようです。

From the four-seat Excellence variant and the seven-seat family SUV to the brand new six-seat configuration, the XC90 is available with any number of seats that best fits people’s preferences and lifestyles. New interior materials including a wool blend offer further options for personalisation.

4人乗りエクセレンス車種と7人乗りファミリーSUVから真新しい6人乗り構成まで、XC90は人々の好みとライフスタイルに最もよく合う席数で利用可能です。ウールを含む新しいインテリアの材料は、個人の主張のためのさらなる選択肢を増やします。 

まず、6人乗りが設定されるようです。現行のXC90は、エクセレンスの4人乗りかファミリー向けの7人乗りですが、ここに6人乗りが設定される、というと。。。?

後部4座席がすべてキャプテンシートという仕様なのでしょうか?

ボルボXC90は後席からの衝突も考慮して設計された、日本のミニバンよりも安全なクルマです。しかし子供はいつまでも小さくはありません。自分の両親、子供、夫婦、すべての乗員に快適性と安全性をもたらすことができるのなら。。。夢は膨らみます。

そして、ウールを使ったインテリア。これは最高に「謎」です。

ボルボのインテイアは保守からチャレンジまで色々用意されていて、ボディカラーとあわせて悩ましい思いをする方も多ことでしょう。そこへさらに新しい、ウールという提案。ボルボはどこまで消費者を悩ますのでしょうか。

なお、「ウール内装」で検索すると出てくるのは。。。

トヨタセンチュリーです。

出典:トヨタ自動車 https://toyota.jp/century/grade/

1960万円の、トヨタの最高級車。こちらに使われている内装が、「ウールファブリック」です。

同じような内装になるのかはわかりませんが、本木目+ウールの先輩はセンチュリー。ここにスカンジナビアテイストを盛り込んで。。。とても楽しみですね。

ボルボの目指すボルボ像

ボルボCIマーク

さて、XC90から始まった新生ボルボ。90シリーズ、60シリーズと熟成がすすみ、そのノウハウがすべてXC90へフィードバックします。

最高級にしてもっとも機能的なボルボXC90は、2019年5月より生産開始。1000万円のクルマを買おうとしている方々、少し待った方がいいですね。

今回のマイナーチェンジにより、ボルボの目指すものが見えてきます。

ドイツ御三家や日本車を超える

これは当然、常に追いかけていた事ですが、とうとうドイツ御三家に迫り、あるいは抜き去りつつあります。安全性能で言えば抜きんでていますね。

フォルクスワーゲンの失敗したクリーンディーゼルで見事に販売台数を増やし(そして不正も無く)、今度はマイルドハイブリッドでエンジン改革の先頭を走ろうとしています。

欧州一は目前かもしれません。

あとは打倒日本車?かどうかはわかりませんが、日産リーフのような電気自動車も、トヨタのTHSのような素晴らしいハイブリッドシステムも、プラグインハイブリッドで着実に追いつこうとしています。

さらに、内装のセンスでは日本車を圧倒。唯一、(私の主観ですが)マツダが粘り強さを見せていますが、もと同門同士の切磋琢磨はきっと良い影響を与え合っているに違いありません。

年間100万台への足がかり

旅行記用-ビーナスライン

さまざまな新技術とトライアルにより、ブランド力を高めていくボルボ。XC40やXC60のバックオーダーがその答えです。

世界中の人々が、安全で高品質なボルボに気づき始めています。

XC90を皮切りに、90シリーズと60シリーズは今後1年前後でマイルドハイブリッドが搭載されることでしょう。さらにその集大成は、40シリーズと睨みます。

今年、V40の後継車は出ないと思われます。出たとしても、40シリーズ級のクロスオーバー車です。しかしこれも、ボルボの裾野を広げて販売台数を確保する戦略のひとつでしょう。

SPAプラットフォームで様々な技術を培い、CMAプラットフォームで正式なボルボコンパクトの後継車が出た時、年間100万台が見えてくるはずです。

それまでに注目を集めておきたい。フラッグシップであるXC90には、そういう役割も担っているわけですね。

まとめ

ということでXC90のプレスリリースを、翻訳と独自の解釈でお届けいたしました。

ボルボは独自の考えを強くもったメーカーで、フラッグシップ=FRでセダンで高級で、とは考えずに、FFでSUVでモダンで安全、という解釈でXC90を作ってきました。

2代目XC90も中盤を折り返す時。そしてまた4年後、今度はXC90のフルモデルチェンジです。

それまで、最新のマイルドハイブリッド技術とウール内装を味わうのも良いでしょう。

aboutVOLVOも5月近辺には最新のXC90情報をお届けできるように、調査してまいります!

おまけ座談会

2019年、aboutVOLVOの追加コンテンツがこの座談会記事。

今回もおまけで少し、ついています。

果たしてボルボの最高級車XC90について、語ることができるのでしょうか?

やはり話題はマイルドハイブリッド

出典:Volvo car japan https://www.volvocars.com/jp/

マコ「ボルボXC90の2020年モデルは、2019年5月に発売予定。その際、ボルボ初マイルドハイブリッドを搭載、というのがトピックでした。」

エイジ「ということで、まだ試乗もしていないので何も語ることがありません。」

シンゴ「そもそも、XC90は雲の上すぎて、試乗だってできるかどうか。。。」

エイジ「V90の時は、要予約で買う気のある人にしか試乗させていませんでしたし(笑)」

マコ「それまでにブログがグイグイアクセス数が伸びて、買えるまでになっていればいいのですが(笑)」

シンゴ「夢のまた夢(笑)でも、セールスさんにはお願いしてみようね。」

マコ「という事で前回の引き続き、マイルドハイブリッド関連で少し話をしてみます。読んでいない方は以下のリンクから、読んでみてくださいね。」

自動車業界座談会 ボルボマイルドハイブリッド発表

シンゴ「で、そのマイルドハイブリッドだけど、日本ではすでに過ぎ去ったシステムだよね。たしかトヨタクラウンに搭載されていたけれど。」

エイジ「プリウスが出て少し経った時に、高級車にもハイブリッド技術を取り入れてみよう、という感じで実験的に取り入れられたのが、トヨタマイルドハイブリッド。欧州勢のような48Vではなく、36Vのものでした。」

シンゴ「どちらかと言えばアイドリングストップした時に、エアコンを稼働させる目的だったと思う。すごいな、と思ったのが、ベースモデルのたったの15万円高で搭載されていた事。

マコ「15万円ですか!?ボルボのマイルドハイブリッドはどれくらいの価格上昇なのでしょうね。15万円で済むのでしょうか。」

エイジ「どうでしょうね(笑)ただ、2001年当時でこのシステムを開発したトヨタの技術は大したものでした。たしか、バッテリーも安いものを使っていたはずです。だからこその15万円。」

シンゴ「どれくらいのパワーだったんだろう。一応、クルマはモーターで走り始めたんでしょ?」

エイジ「調べましたら、クラウンセダンに搭載されていたマイルドハイブリッドは、3kWでした。」

マコ3kWでクルマって前進するんだ。。。

エイジ「ええ。。。前進させていたのですね。で、48Vマイルドハイブリッドですが、技術革新もあって、例えばボルグワーナー車のeBoosterは、25kWです。」

シンゴ「なるほど随分と高性能になったもんだ。」

マコ「8倍のパワーなら、随分と低い速度域ならモーターだけで走れそうですね。」

エイジ「スズキのマイルドハイブリッドも10秒はモーターだけでクリープ走行ができますから、それくらいの事はしてほしいですね。」

ディーゼル廃止の前提が整う

マコ「しかし、マイルドハイブリッド搭載だけで燃費が15%も良くなるなんて、若干信じられません。」

シンゴ「いやいや、自動車が燃料をもっとも使うのは、発進直後だからね。これで随分と良くなるはずだよ。」

エイジ「急発進、急加速でも、モーターのアシストをもらうことができれば、全域で燃費は良くなるでしょうね。しかしこれで、とうとうディーゼルがお役御免ですね。」

シンゴ「え?でも今回、マイルドハイブリッド+ディーゼルが開発されているよ。」

エイジ「まあそうなんですが、一応最高にクリーンなディーゼルエンジン、という保険をかけただけだと思います。もしディーゼルエンジンが見直されたら、いつでも販売できるよ、というスタンスです。でも、ボルボは小さい会社ですから、ディーゼルは辞めたいと言っています。」

マコ「なんだか勿体無いですね。せっかくガソリンよりも20%くらい燃費がいいのに。」

エイジ「そうなんです。マイルドハイブリッドによって、ディーゼルくらいの燃費は出るようになるんですよ。だからガソリン一本にしたい。お客様もモーターだけで発進するのを体験すれば、そっちがいいと言い出すでしょう。」

マコアイドリングストップ後のセルモーター音、やっぱり高級車には似合いませんからね。

シンゴ「ハイブリッドカーのインパクトってすごいからなあ。欧州にもやっとモーターの時代がやってきたってところだね。」

エイジ「日本もですよ(笑)まともなハイブリッドはトヨタとホンダしか作れませんし、スズキもスバルもまだまだマイルドハイブリッドですから。」

マコ「交差点が静かになる日も近いですね(笑)」

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