【試乗記】ボルボXC40 新世代へ AWDで濃厚ボルボと決別だ

体験記

これがわかる記事です!

軽快で運転しやすいXC40。乗る人みんな大満足!

一方で濃厚なボルボ味は影を潜めています。みんな気にして試乗してね!

V40に乗っている私にとって、XC40は大変気になる車です。

なぜかと言えば、本来欲しかった形だから。V50のような使い勝手のいい車が欲しかったのですね。

今はV40で不満はありませんが、念のため、何かに役にたつだろうと思い試乗してきました。

素人の送る試乗記。今回も相変わらず、試乗記口調で行かせていただきます(笑)

試乗は平日にやっと予約がとれるほどの人気

ボルボXC40全体像

大人気のXC40。年内納車は無理というのはビックリだったが、試乗が土日はもういっぱいだと言う。

何故それほど人気なのか、試乗すればわかるのか。平日に予約し、XC40 T5 R-Designファーストエディションに乗ってみた。

試乗車に近づいて、ボディ周りを見てみる。エレガントではないがツール感が出ている。細かいディテールが美しい。路面と並行になっているウインドウも、運転のし易さに恩恵をもたらすだろう。

ボルボはリアの造形がどのモデルも上手く、XC40もいい形だ。足をかざすとドアが開くと言う。

エレガントではないが不思議なツール感

車内に乗り込んでみると、やはりエレガントではない。しかし上手くまとまっている。ツール感、タフさを感じながらも高級はしっかりあり、すこし不思議なデザインだ。

直線基調だからだろうか。これはこれでありだなと、素直に受けいれてしまう。

V40やV60に比べて、足元は広々している。意識して作られているのか、フロア形状はスクエアで、無駄な出っ張りがなく扱いやすそうだ。

運転席からの視界は、やはり高い。形状のスクエア感も手伝って、ボディ付近の感覚は掴みづらい。

しかしこれは、液晶パネルに映し出される機能「360°ビューカメラ」で安心して車を動かすことができた。さすがボルボである。

AWDで演出される軽快感は新しいボルボを予感させる

XC40フロント

エンジンは252馬力を発揮するDriveEのガソリンエンジンだ。パワフルなこのエンジンは1,800〜4,800回転で最大トルク350Nm を発揮する。

3.5リッター並みのエンジンはアクセルを踏んでも大きな音を立てるわけでもなく、淡々と、しかし力強く車を押し出す。

この時、少し不思議な加速感があった。後ろから押されるような、背中を押されるような感覚が無いのだ。加速で車が傾く感覚が無い。

今回の試乗車のXC40はAWDを搭載しているが、フルタイムAWDではなかったと記憶している。しかし、ディーラーから出た時、軽い登り坂があるのだが、平然としかもフラットな姿勢をキープして車が進む。

もしかすると、重量配分によってトルクを分散しているのかもしれない。AWDはボルグワーナー製AWDカップリングを採用しているが、このシステムはトルク配分を0:100〜100:0まで、自由に配分を変えられる。

車両の動きやハンドル、アクセルなどをモニタし、最良のトルク配分を実現しているという。加速時に重量配分に見合ったトルク配分にしている可能性は充分ある。

この乗り味は、日本でのAWDでおなじみSUBARUの、アクティブトルクスプリット式AWDに似ている。雨のときや上り坂で効果があり、前輪が滑りやすい状況になっても後輪で押してくれるその感覚が頼もしかった。

ボルボのAWDはそれ以上の性能のようだ。

コンパクトとは言えない重量の車を、いとも簡単に走らせているし、上り坂でも下り坂でもカーブのトレースがとても簡単にできる。

ボルボのAWDは「なんちゃって」とか「古い」とか言われていたが、しっかり進化しているようだ。

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なにも不満が起きない駆動系

ボルボエンジン

AWDに記事を割いてしまった。サスペンションはどうか。

これはびっくりだ。SUV、車高の高さを感じさせない、フラットな乗り味。細かい舗装道路のひび割れを、しっかり吸収して車内に感じさせない。

19インチを履いているとは思えない。ピッチングも抑えられており、V40と同じような感覚で乗っていられる。とても快適である。

エンジンはどうか。踏んだらその分しっかりとトルクを出してくれるエンジンだが、目立とうとはせずに遠くのほうで淡々と仕事をしている感じだ。

もっと情熱のあるエンジン音が聞きたければ、マフラーを交換するなりディーゼルを待つなりする必要がありそうだ。

つまり、それほど静寂で快適な車内だったという事。これは良い事を言っているのだ。

この駆動力とサスペンションの味付け。バランスが非常によく、軽快に感じる味付けはとても好印象。

シートの作りは意味のある退化か

実は一点気になっていたことがあった。それはシートの作り。左右のサポートがV40より少なく感じるのだ。これは背の高い車での乗り降りのしやすさを考えれば、仕方ないのかと思っていた。

しかし、この乗り味とAWDの合わせ技による姿勢制御があれば、横Gが強く働くことはあまり無いだろう。背が低い車では無いので、ワインディングで積極的に飛ばそうとも思わない。

その辺りを総合的に判断して、このシートにしたのだと思う。お見事である。

リアシートは及第点

XC40リアシート

試乗の間、終始周りが見やすく、疲れを感じない。最後の上り坂直線も、かるくアクセルを踏めば周りの車を「ぶっち」できる(笑)

動力性能からパッケージングまで、そして最新の安全性まで手にいれたXC40に、死角は無いと思われた。

そう、あるのである。これはV50、V40と乗り継いでいるからわかるのだろう。

ひとつはやはり、シートである。それも後席のシート。座面が低く感じるし、シートバックも立ち気味だ。あわせて、先ほどの通り横方向のサポートが少なくなっている。

せっかく広くした後席周りをスポイルするようなリアシートだ。実に惜しい。

濃厚なボルボ色は影をひそめた

ボルボディーラーとS40

もうひとつ。軽快感のある乗り味には満足だが、ボルボ特有の濃厚な乗り味は影を潜めてしまった。

車の姿勢も運転する味付けも同じなのだが、何か濃厚に漂っていた「ボルボ感」が無い。これは何だろう?

一言でいうと、「懐が浅くなった」感じである。勝手な意見だが、ボルボ特有の機能の余剰感、部品を最大まで酷使しない余裕感が薄れたように思う。

私の知っているボルボは、疲れているときに乗っても懐深く運転させてくれる、安心して運転できる、そこを重点に置いた車だった。

今回のXC40は、安心して運転はできるが、かなりハイテクを駆使して作った安心感のように思うのだ。

この「乗り味」には車の印象が残るし、長く乗っていきたいかも関わると思う。

はっきり言って、個人の主観だからどうでも良いことかもしれない。

どちらが良いのか、そもそも本当にそうなのかはわからないし、ボルボがそのような味付けにしようというのは理解するが、一抹の寂しさを感じた事を付け加えておきたい。

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ボルボXC40 をもっと詳しく知りたい方は「ボルボXC40が欲しい!XC40が欲しくなる14の理由」をご覧ください。

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