ボルボ ディーゼルの撤退とハイブリッド化の真相

  • 2018年10月3日
  • 2019年3月24日
  • 特集
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欧州のディーゼルエンジンのリセールバリューの低下を見て、日本では低下の影響を最小限に抑えたいという目論見があるようです。

新型V60のディーゼル導入をしてこなかったボルボですが、やはり見えているのは脱ディーゼル、電動化のようです。

燃料費が安くてパワフル、おまけにクリーンな排ガスの、ボルボクリーンディーゼルエンジン。ボルボが本来かなり売れるはずのディーゼル車を導入しない背景がどのようなものか、各種報道から考察しました。

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新型V60発表で明かされた ディーゼル導入不可の真意

出典:ボルボスウェーデンhttp:/https://www.volvocars.com/

ボルボカージャパンの木村社長は、新型V60の発表記者会見で、次のように述べました。

「ディーゼルはホームマーケットであるヨーロッパが一番大きな市場だったが、ピークの2011年には全体の半分を超えていたディーゼルが直近では37%まで落ち込んでいる。V60のセグメントについては実際の走り方、使われ方、年間の走行距離等々を考えてディーゼルを設定しない。5年後、10年後のオーナーのリセールバリューを守る

ボルボ全体では欧州市場で50%だったディーゼル需要が、現在は37%まで落ちているといいます。

そして、ディーゼル搭載車は中古車市場に流せない、ともいうのです。

「ディーゼルエンジンが落ち込めば、その分を取り返す必要がある」

ボルボの自動車推進担当副社長、Karin Thornは言います。

「48Vマイルドハイブリッドは、ディーゼルの穴を埋めることができるだろう」。

欧州では、ディーゼルエンジン車のリセールバリューは下がる一方らしく、全電動化を目指していたボルボとしては朗報、というわけです。

欧州の状況を見て、日本法人(VCJ)がディーゼルの投入をしないと決めたのも、悪い判断ではないのかもしれません。

マイルドハイブリッドが搭載されると、燃費を約10%改善することができるそうで、おおよそディーゼルエンジンの燃費と並びます。

もちろん長距離ドライブではディーゼルエンジンのパワフルさや効率の良さには叶いませんが、かわって街中のストップ&ゴーの快適さ、燃費性能、そして静けさを手に入れることができます。

燃料費が高いのは仕方ないととらえ、脱ディーゼルの舵取りに乗るのが、将来を見据えると良いのかもしれませんね。

参考報道:Automotive News

T5 TwinEngineは前輪駆動

そして現在開発されているのが、小型のTwinEngineと、マイルドハイブリッドです。

このうち小型プラットフォーム向けTwinEngineはFWDとして開発されているようで、3気筒T3エンジンに50kW相当のモーターを追加、今のプラットフォームにそのまま載せられる仕組みになる模様です。

このシステムはプラグインハイブリッド車で、満充電時は50kmの走行を可能にします。

名称はT5 TwinEngineとなる予定で、50kW = 68psのモーターがT3エンジン(B3154T 156ps)にアドオンされ、単純計算で224psを出力します。

現在のT5エンジンは、XC40に搭載されているタイプで252psです。環境の為、出力を減らしてくるか、はたまたもうすこしパワーをあげてくるかは、今後のお楽しみといったところでしょうか。

発表は2018年中のようですが、2018年10月現在、まだ発表されていません。今後のプレスリリースを注意深く見守っていましょう。

ちなみに、3気筒T3エンジンは、あまり評価は高く無いようです。評判の巻き返しを狙って、素晴らしい仕組みにしてほしいですね。

遅れて登場マイルドハイブリッド

そして、48Vマイルドハイブリッドは翌年、2019年に発表されます。

こちらは既存エンジンに10kW〜15kWのモーターを取り付け、約15万円〜20万円高で価格を抑えることができるようです。

モーターはセルモーターの代わりも担う為、アイドリングからの復帰でのキュルキュル音が発生せず、静かに走り出すことができるそう。

なんだかんだでアイドリングストップ&ゴーで車の始動音に悩まされているユーザーにとって、燃費の改善とセルモーターの廃止は、自動車の買い替えのきっかけ作りにひと役たちそう、そんな事もボルボは考えていそうですね。

ところで、どのサプライヤーのシステムを使うのかはわかりませんが、about-VOLVOはターボやTwinEngineのシステムに深く関わっている、ボルクワーナー社なのではないかと睨んでします。(あくまで予想)

ボルボのAWDシステムもボルクワーナー社のもの(=ハルデックス社のもの)を使っていますので、システム開発が用意なのではないかと考えられますね。

参考報道:Green Car Congress

ディーゼルは諦めて、最新のハイブリッドシステムを満喫したいですね!

メルセデス アウディがマイルドハイブリッドで先行

出典:メルセデスベンツ http://www.mercedes-benz.jp/

すでにメルセデスベンツやアウディはマイルドハイブリッドモデルを発表しています。

2019年にはフォルクスワーゲンも搭載する予定としており、小規模自動車メーカーのボルボもうかうかしては要られません。

すでに3気筒エンジンの開発は完了し、プラグインハイブリッドとの組み合わせで発表秒読みのTwinEngine、その1年後に出るマイルドハイブリッド。

2025年にはボルボの販売数の半数がマイルドハイブリッドになるというロードマップも掲げられています。

この早い流れに惑わされないよう、そして本当にリセールバリューの低下に巻き込まれないように、車の入れ替え時期に充分注意しつつ、楽しい自動車選びを満喫しましょう。

速くボルボのマイルドハイブリッドに触ってみたいですね!

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