ボルボのギアトロニックがMTやDCTっぽいわけ

ボルボV40シフトレバー 性能
1,000rpmからのロックアップ機構によるダイレクト感。これがMTや DCTっぽい理由です。

以前 ボルボV40の8速ATギアトロニックはMTのようなATミッション で記事にしたボルボのAT、ギアトロニック。

WEBで情報を探していると、なるほど良いトランスミッションだと言うことがわかります。

AWF8F45というトランスミッション

Wikipediaの英語版で、搭載しているトランスミッションの説明書きがあります。

まず、このトランスミッションはアイシンAWの開発した、世界初のFWD用8速ATである、という事。

そして、今までの6ATと同じスペースに収まるように設計されたもの、との事です。

最初に採用したのは、親玉会社トヨタの、レクサスRX350。その後BMW 2シリーズ、X1シリーズに搭載されたとなっています。

数多くの高級車に使われているトランスミッションであり、made in japanですので、故障の心配をあまりしなくて良い部品ですね。

またの名をTG-81SC

ボルボXC40全体像

ボルボでのミッション名は、TG-81SC。ギア比は次のようになります。

1速 2速 3速 4速 5速 6速 7速 9速 後退
5.250 3.029 1.950 1.457 1.221 1.000 0.809 0.673 4.015

このギア比はV40からXC90まで一緒。つまり、まったく同じミッションを使っていると考えられます。

アイシンAWという会社とは

この会社は日本の自動車パーツ専門の会社であり、オートマチックトランスミッションを開発、販売するところからはじまった会社です。

2018年現在、トランスミッション販売台数は世界一。最近では、FR用10速オートマチックトランスミッションや、AWF8G45という新世代のFF用8速オートマッチックトランスミッションを開発しています。

トヨタグループのアイシン精機の子会社です。つまり、トヨタと密接な関係があり、トヨタ車の高性能トランスミッションはアイシンAWのものと考えて良いでしょう。

さしんのAWF8G45トランスミッションは、まずは新型アルファード系に搭載されるようで、さすがの親会社、最新のトランスミッションを優先的に搭載できるなんて、さすがです。

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その走りはMTっぽい?

V40で高原ドライブ

トルクが480Nmまで許容するミッションですので、ボルボではディーゼルモデルや高出力ガソリン車に搭載されています。

以前私は、マニュアル車の様にシフトチェンジして、直結感のあるAT車だよとお話ししました。

ネットサーフィンで情報収拾していて見つけたのですが、わずか1000rpmからロックアップ機構が動作するそうです。マニュアル車が半クラッチにするのに「ふかす」エンジンの回転数が1000rpm前後ですから、これはたしかにマニュアル車のように感じるわけです(≧∀≦)

常用回転数での直結感は素晴らしく、エンジン音とトルクや速度がしっかりと比例します。

ギアチェンジも迅速に行うのですが、エンジンの回転数が制御されて上のシフトにスムーズにつながる感覚はクセになります!

V40は2速〜3速の制御がいまいち(美しくシフトチェンジしない)なのですが、3速以上でのダイレクト感のある走り、スポーツモードでのシフトの選択は楽しくてたまりませんね。

自動運転や自動制御(ボルボではACCなど)を考えればMTはすでに時代遅れで、DCTにしても、半クラッチという「ロス」はMTと同じように出るわけですから、ボルボはその時代にあった、一番いいトランスミッションを選択したという事になりますね!

あなたも世界一のトランスミッション体験ができるかもしれませんよ!

Drive-Eとトランスミッションが全モデル同じという事

ギアボックス

ギア比のところで述べた通り、全モデルに同じトランスミッションを採用しているボルボ。

ということは、ボルボの車は、V40〜XC90まで、同じエンジンであれば同じような味付けである、と言えるかもしれません。

V40ユーザーから見れば、上位モデルと同じエンジン+トランスミッションでドライブできるというのは大変な満足感だと思います。

V90のD4モデルなどは、下位のV40と同じ構成かと残念に思いそうですが、潤沢な差額は最高のスタイルと内装、足回りにお金がまわっているわけで、エンジン+トランスミッションについては最量販車で培われた品質を転用できるというメリットをもたらしていると考えれば、まんざらでもないでしょう。

この辺は合理的だと思いますし、もしV40と違うのがよければT8 TwinEngineもあるので、チョイスの幅もあっていろいろな顧客のニーズに答えられる、よい戦略だと思います。(ボルボ褒めすぎ)

まとめ

BMW X2に搭載され、最大トルク450Nmを受け止めるトランスミッションですので、性能はピカイチに違いありません。もちろんボルボでも、PolaStarパフォーマンスパッケージを装着すればトルクがぐぐっと上がるわけで、通常状態では余裕のあるパーツ構成となっています。

北欧の過酷な環境があればこその、余裕のある部品チョイスには好感を持てます。

それにしても、資本は中国、エンジンは一部日本製のスパークプラグ、トランスミッションは日本製、オーディオは韓国製(米国製なのですが、Harmanはサムスン電子の子会社)なので、アジアの車と言っても過言は無いかもしれません。

しかし、ヨーロピアンなデザインとうまくチューニングされた足回りは、さすがは欧州車(北欧ですが)と言えますね。

この味付け、融合をプロデュースするボルボの力。今後の新車が楽しみです。