ボルボニュース 安全性に磨きをかけるボルボの「速度制限」機能は必要か

2019年3月22日、死亡事故0を目指す為の機能制限機能の追加の発表を行いました。

しばらくボルボ関連ニュースをお休みしていましたが、先日また新たなボルボの取り組みが発表されましたので、お伝えいたします。

今回のニューストピックはこちら!

  • 速度制限機能のつくキー「ケア・キー」を2021年より標準装備
  • 運転手監視カメラの搭載で 運転できないと判断した場合に自動停止する機能を将来搭載

同日に発表されたこの2つのプレスリリースについて、独自解釈でお伝えします。

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時速180km/h制限を「ケア・キー」と一緒に導入

ボルボは、死亡事故の原因のひとつに速度超過をあげています。

自社の自動車での死亡事故0を目指すボルボにとって、速度超過するユーザーをなんとかしたい、と考えるのは必然ですね。

ボルボは死亡事故を無くすための研究により、3つのポイントを見出しました。それが、「速度超過」「薬物」「注意散漫」です。速度超過はこの3つのうちの1つです。

「当社の研究により、ボルボ車で死亡事故や重傷事故を無くすためにはどの部分にどんな問題があるかが明らかになりました。速度を制限することで全てを解決できるわけではありませんが、たとえ一つの命でも救うことができれば、それは価値があるといえます。」と語りました。

出典:ボルボ・カー・ジャパン https://www.vcj-press.jp/pressrelease/20190305

そして、世界の自動車メーカーに先駆けて、制限速度を180km/hとする方針を固めたのです。

では、その速度制限は誰のためにつけるのか。これはズバリ、運転未熟者の為につけるのです。

ボルボは課題として、速度超過する傾向の強い人=運転未熟者を、どのように規制するべきか考えてきました。その答えが、運転未熟者用の鍵をあたえて、車側で速度を制限する、という手法でした。

つまり、他人にクルマを貸す時に、速度の制限をかけることができるようになるのです。日本でも120km/hあたりで規制ができれば、子供に貸すのもためらわず出来ます。

上記引用のとおり、速度を制限することで全てを解決できるわけではないと、ボルボ自信も理解しています。しかし、確実に死亡事故の件数は下がるわけで、そこに価値を見出すとしています。

運転手監視カメラでとうとうドライバーが監視対象に

さらに、「薬物」や「注意散漫」という、ドライバーが車の意図しない動きをした時に、車を減速させて停止させるという画期的な技術を搭載します。

すでに人目線でなく自動車目線なのが面白いですね。

2021年より全てのボルボ車に搭載されるという車載カメラにより、ドライバーの状態を監視し、危ないと思ったら停止させるこの機能。

DAC(ドライバー・アラート・コントロール=運転者の疲れ(反応の悪さ)を車が感じ取った場合に警告される)を拡張するような機能です。

例えば風邪をひいた時に薬を飲み、意識がぼーっとした時などには車が検知して止まってくれる、という優れものです。

ボルボ・カーズは、車内カメラやドライバーを監視するセンサーなどを設置することで中毒や注意散漫に対処すべきだと考えています。そして飲酒や薬物使用による酩酊または注意散漫であることが明らかなドライバーが車両の発する警告信号に反応せず、死亡や重大な怪我に至る事故を起こす危険性がある場合は、車が運転に介入できるようにするべきです。

出典:ボルボ・カー・ジャパン https://www.vcj-press.jp/pressrelease/20190322-2

プレスリリースはオブラートに包み込まず、ストレートに「飲酒」とうたっています。アメリカでの調査では、死亡事故の約3割が「飲酒」「薬物」によるものだと決定つけています。

速度超過、薬物、注意散漫。これを自動車側から半自動運転で停止する。自動運転技術の開発と密接に関わる機能であり、使えるようになれば積極的に使おうというボルボの安全志向には恐れ入りますね。

安全過多 RSI機能の半分も使っていませんが?

さて、2021年つまり2年後には、自動車にかなりの制限機能が搭載される事になりました。

安全に関する機能の先駆者はやはりボルボ。このジャンルでは絶対に負けないとという意気込みを感じます。ブランドイメージを損なわない為に、あの手この手で車の安全性能を高めようとしてきます。

これはやはり、とても立派なことであることに間違いはないでしょう。

一方、それならば今使える機能はなぜ有効活用されないのかと、少し疑問に思うこともあります。

それが、「RSI」機能。ロードサインアシスト機能です。

2019年3月時点でのボルボ車全ラインアップであればついているこの機能。RSIで認識した速度を超えた時アラームが鳴ります。自動ブレーキ機能ではありません。

日本では制限時速以上で走らないと煽られる文化が、まだ残っています。私の場合、セールスさんが納車時に機能を解除してくださいました。

ここはVCJが先導して、ボルボ車はRSIアラートをONにし、日本では先に速度制限をやってますよ!なんてアピールするまたとないチャンスです!

過渡期の機能を受け入れるユーザーを集める

とはいかないのが実情でしょうね。自動運転の過渡期である今ならば出来なくはない発想ですが、強制的にONすることを嫌うユーザーは多い。

以前ディーゼル車のアイドリングストップを強制化した時にも、かなりの反響があったと言います。Sモードではアイドリングストップしなかったものが、排ガス規制を通す為に必ずアイドリングストップするようになった、というものです。

世の中の正義で考えれば、アイドリングストップはした方が良いのですが、なかなか受け入れられなかった時期もあります。これが過渡期というものですね。

 

ボルボもそこはわかって、RSIアラートのOFF機能が入っている。しかし死亡事故を削減する為に、速度制限をとうとう導入(日本では180km/hまで速度がでないので、あまり関係ありませんが。)。反響を確認する為、導入前にあえて大きなプレスリリースとして発表したわけです。

アウトバーンのある欧州では、時速200km/hを超えて走ることができますが、あえて時速180km/hにまで下げるのです。販売数は下がるのか、上がるのか。

この発表により、安全志向の高い顧客を選択する、という方法も念頭に入れているかもしれませんね。

まるで安全に凝り固まった頑固オヤジ でもそれがいい(座談会)

そもそも、自動運転とはドライバーを必要としない、つまり官能性だとかドライバビリティだとかを撤廃しようとする動きです。

車の趣味は、インテリアやエクステリアの装飾だとか、乗り心地の向上だとかに力が注がれていくことでしょう。

寝ながら移動できる、クルマの中で向かい合って食事ができる。楽しい提案を繰り返しながら、ドライバーへの規制を徐々にかけていく。ボルボはこの方針で動こうとしています。

前途多難な動きであることは間違いありませんが、安全性能や自動運転分野でトップになれるよう、私たちユーザーも暖かく見守りたいものですね。

 

マコ「あれ、凝り固まったオヤジの話にはならず、綺麗に終わりましたね。」

エイジ「ニュース記事ですから、あまり余計なコメントをしなかったのでしょう。または我々に任されているのか。」

シンゴ「毒を吐くのはこちらの役目になったのか。。。まあ、それもいいかな(笑)ここからは座談会方式に切り替えですよ。」

速度制限の意味をどう捉えるか

マコ「今回の発表、どう見ますか?私は運転は得意ではありませんので、時速100km/h制限でもありなのですが。」

エイジ「私は、制限は欲しくないですね。時速180km/hは日本では意味がないので、どちらでも良いのですが。」

シンゴ「なぜ制限はいらない?」

エイジ「簡単に言えば、まあありえない話ではあるのですが、クルマのスペックには緊急時の危険回避を期待しているからです。高速巡航だけではないのですね。」

マコ「それは、何かを避けるとか、そういう意味ですか?」

エイジ「そうです。前に一度事故に遭っていまして。。。信号無視の車にサイドに突っ込まれたんですね。その時、わたしが突っ込まれる直前にとった行動はブレーキではなく、アクセルだったんです。止まっても避けられないって感じて、とっさにアクセルを踏んだんですよ。」

シンゴ「ああ、なるほど。で、結局避けられなかったと。」

エイジ「運転席には突っ込まれず、リアのドアに突っ込まれました。」

マコ「一瞬の判断で避けられたんですね。」

エイジ「避けられたんですが、まだ結婚前ですし子供もいませんでした。もしリアシートに子供を乗せていたら、もう少しエンジンパワーがあれば、という話になるじゃないですか。」

マコ「まあ、そういうニアミスが無くなるのが自動運転だとは思いますが。」

エイジ自動運転が実現すれば良いのですが、それまでは「避ける力」は欲しいんです。フルアクセルの加速力も、フルブレーキの制動力も。」

シンゴ「うーん、理にかなってるね(笑)」

機能の組み合わせで安全性は保たれる

マコ「でも私は、その考え方にもう1つ付け加えられます。」

エイジ「え?どういうこと?」

マコ「サイドから突っ込んできたクルマに、自動ブレーキ機能が付いていればよかったんです。そしてその機能は今、普及期に入りつつあります。」

シンゴ「ああ、障害物があった場合に自動停止する機能だね。確かに相手が止まってくれれば良いことではある。」

エイジ「私も最初は、あの車止まるよね?って思ったんです。でも止まらなかった。」

マコ「その、止まらないぞあの車!って思ってから、衝突までどれくらいの時間ありましたか?」

エイジ「突っ込んできますね。。。2秒くらいだったかな。。。」

マコ「2秒でフルアクセル、避けられますか。」

エイジ「例えも入っていますから。交差点だけでなく、落下物を避けたりとかでもエンジンパワーは必要です!少し当たる位置を変えられればそれでいいんですよ。」

マコ「交差点での話であれば、自動停止機能さえ全ての車に付いてしまえば、不要なパワーは必要なくなりますか?」

エイジ「どうだろうな、う〜ん。。。」

シンゴ「過渡期あるあるかな。でもきっと、速度制限をかけるのなら自動停止を標準にしてから、という意見は多いのだと思うよ。欧州は日本よりも速度が速からね。」

エイジ「クルマ同士で融通しあって、ぶつからない仕組みが入らないと怖いですね。」

シンゴ「そうだね。事故経験があれば、当然そう考えるよ。だからミリ単位でわかるGPSとかの機能も開発中だし、ヘラジカを認識して停止する機能をボルボが作ったりしているんだね。2人もボルボも、しっかり自分の意見がある、頑固オヤジだよね(笑)」

自分には関係のない事と思わない

マコ「そういえば、シンゴさんは今回、あまり主張しませんね。」

シンゴ「いる、の意見と、いらないの意見が出ていれば、他の意見はいらないでしょ?」

エイジ「いえ、多数決的にもう1つ意見があれば良かったのでは。。。」

シンゴ「どちらの意見に賛成、ってしてパワーバランスを整えると、必ず負け組が現れちゃう。今回はそういうものではないからね。みんなで安全性を考えるのが良いんだよ。

マコ「意見は絶対に言わないのですね(笑)頭の柔軟な頑固オヤジです!」

シンゴ「それはどうも(笑)」

 

ボルボは真剣に人が死なない方法を考えています。

しかし、そもそも我々ドライバーがルールを守れば、必ず事故は減少します。

せめてボルボドライバーの私たちは、他の車にどう思われようが、太々しく安全運転にこだわっていきたいですね。

 

ここまでお読みいただき、ありがとうございました!

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