インスクリプション・ラプソディー

ボルボの装備豪華グレード Inscriptionは、オプション装備をつけると上級モデルが見えてきます。この誘惑を受け入れるべきか、耐えるべきかを考えます。

ボルボはひとつの車種に、装備充実のMomentum、豪華装備のInscription、走りを予感させるR-Designと基本3つもグレードを用意します。

それぞれ個性があり、Momentum + 追加装備 vs Inscription という構図になることがある、という事は、以前モメンタムのススメで紹介しましたね。

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V40リアのボルボCI

いやいや、Momentum + 追加装備 なんて言ってないで、ずばっとInscription + 追加装備にしちゃえばいいのさ、なんて声も聞こえています。確かにご予算があるようなら、それも良いです。

そこで、Inscription + 追加装備 を選べてしまう方の為の、グレード選びの悩ましさを紹介。ボルボご購入を全力で引っ掻き回します(笑)

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Inscription の意味は「碑文」

は?となりますよね。「Inscription」を翻訳すると、直訳では「碑文」となります。

碑文とは何かといえば、石碑に書かれた文章のこと。碑文を読み解く事は、古代の文化文明を知るための重要な学問になり得ます(碑文学ですね。)

また、「銘刻」という意味もあります。製作者が名前をモノに刻み込む事です。日本で考えると、名刀に名前を刻むもの、というのが近いでしょうか。

「捧げる」という意味もあります。色々な意味がありますね。

大まかに考えれば、自分たちが自信をもって世に送り出したのもですよ、というメッセージが込められていそうです。

ボルボにとっての業物(わざもの)、それがInscriptionなのですね。

 

確かに、Inscriptionを選ぶと基本的には「大」満足してしまいます。ケチをつけることもなく、何かに劣等感を覚えるわけでもなく。

例えば「ボルボV60 T5」がほしい人が「ボルボV60 T5 Inscription」を選べば、何の不満もなく6年でも8年でも乗り続けられるにちがいありません。

Inscription に装着される装備類は、オーナーが心底満足できるように丁寧に味付けされています。

Inscription に エッセンスをかけると

ところが、Inscriptionにオプション装備を付け足していくと、少し状況が変わります。

そもそも高額なInscriptionは、ボルボの高額なオプション装備をつけることで、「上のモデル」が見えてきてしまうのです。

例えば、

VOLVO XC40 T5 AWD Inscription

+ チルトアップ機構付きサンルーフ

+クリスタルホワイトパール

= 合計

¥5,590,000

+ ¥206,000

+ ¥103,000

= ¥5,950,000

VOLVO XC60 T5 AWD Momentum¥6,140,000

確かに XC40 + オプションをつけたほうが、装備レベルは「大大」満足に違いありません。

しかし、モデルとしての魅力は桁違い。XC40 に比べれば XC60はやはり上級で、シートがT-TEC/テキスタイルになろうがサウンドがハイパフォーマンスになろうが、車格が上な以上は所有感が変わってくるのです。

使える予算内で「最高の贅沢装備」を選ぶのであればInscriptionを選ぶべきです。しかし「最高にいいもの」を選ぶとなると、上のモデルも見据えてボルボを選ぶ必要が出てくるのです。

やはり、自信を持って世に送り出されたもの(Inscription)に味付け(オプション装備)を加えると、ヨコシマな考えが浮かぶものです。。。

各Inscriptionと競合する上級グレード

お見積書のイメージ

ということで、about VOLVOは Inscription + オプション装備 を選んでしまえるあなたを支援します。

以下に、各モデルのInscriptionに競合する上級モデルをリスト化しました。ぜひ参考になさってください。

V40 vs V60

V40 D4 InscriptionV60 T5 Momentum
価格¥4,440,000¥4,990,000
シート本革T-TEC/テキスタイル+コンフォート
サウンドHarman/Kardon(650W10スピーカー)ハイパフォーマンス(330W 8スピーカー)
センターディスプレイ7インチ9インチ
リア居住性(足元広さ)847mm895mm
購入ポイントミニマムボルボやディーゼルが欲しい方リア居住性やラゲッジ広さを求める方

V40はモデル末期ですがミニマムボディが美しく、積極的に選べるモデルです。方やV60はワゴンとしての完成度が高い上、リアシートの居住性が以前より改善されており、リアシートを使うことが多ければこちらを選びたいですね。

V60TW vs V90CC

V60 T6 TW AWD InscriptionV90 CC D4 AWD Momentum
価格¥7,490,000¥7,390,000
シートファインナッパレザー本革
サウンドHarman/Kardon(600W14スピーカー)ハイパフォーマンス(330W 10スピーカー)
AWD電気式機械式
リア居住性(足元広さ)896mm911mm
購入ポイント都市部メインで日常の買い物を頻繁にする方ロングドライブメインで内装の質感にもこだわりたい方

どちらもAWDが付いていますが、V60プラグインハイブリッドは都市部での買い物だけなら、電気だけで走りきってしまう実力があります。(未発表)しかし同じ価格を出すのであれば、車格が高く内装の作りもよく、ディーゼルにより長距離ドライブを楽しめるV90 CrossCountry D4 AWD Momentumはかなり魅力的なモデルです。

XC40 vs XC60

XC40 T5 AWD InscriptionXC60 T5 AWD Momentum
価格¥5,590,000¥6,190,000
シート本革T-TEC/テキスタイル+コンフォート
サウンドHarman/Kardon(600W13スピーカー)ハイパフォーマンス(330W 10スピーカー)
パネルドリフトウッドアイアンオレ
リア居住性(足元広さ)917mm965mm
購入ポイントポップなデザインが好みなアクティブ層居住性を追求したい方

汚れがつきにくい本革シート、上級ボルボにも搭載されるドリフトウッドパネルが良いのならXC40は良い選択です。一方、60シリーズ以上の魅力は「コンフォートシート」。40シリーズにはない大ぶりなシートこそ、ボルボのシートが素晴らしいと賞賛される絶対快適シートです。リアシートは広さも形状もXC60に軍配があがります。

この対決は別途、XC40 T5の最大のライバルってXC60じゃない?(MY2020対応)で詳しく見ることができます。

XC60 vs XC90

XC60 D4 AWD InscriptionXC90 T5 AWD Momentum
価格¥7,390,000¥7,890,000
シートファインナッパレザー本革
サウンドHarman/Kardon(600W13スピーカー)ハイパフォーマンス(330W 10スピーカー)
パネルドリフトウッドクロスブラッシュド・アルミニウム・パネル
乗車定員5名7名
購入ポイントスタイリッシュなSUVを求める方7人乗れることの誇りを感じる方

XC60 D4 AWDは商品力が高く、XC90が見えたとしてもスタイリッシュなXC60には敵わない?いえいえ、モデルチェンジ予定のXC90は、スタイルにも修正が入り格好良さが増すのです。XC90の強みは、なんといっても3列シート車であること。贅沢を家族全員で共有するスタイルは、家族思いのオーナーの心が見えるようですね。

上級モデルの誘惑に屈しない方へ

上の資料を見ても、Inscriptionを選ぶと決めたあなた、その意思は素晴らしいです。

そもそも今回の記事内容、ラプソディー=狂詩曲。自由奔放な形式で物事を伝える楽曲を表します。about VOLVOはあえて、Inscriptionを選ぼうという方に「それだけのお金があるのなら、違う選択肢もあるんだよ」と提案しました。

そのヨコシマな提案に乗らなかった時点で、あなたにとってのベストモデルが決定したという事です。どうぞInscriptionを選び、ハッピーボルボライフへ突入してください。

ちなみに、ボルボディーラーに対して値引きを増やすネタには使えるはずです。この場合、最初に目的とするInscriptionモデルで購入を匂わせておき、2回目の商談でWEBを見たら上のモデルも気になりだした、なんて提案し、モデル毎の相見積もりを取るのです。

商談開始時に商談するクルマを確保する場合が多く、セールスさんは最初に商談を始めたクルマで契約を結ぼうとします。条件の良さなど細かく見定めて、多少でも目的のInscriptionモデルを買いやすくしましょう。

上級モデルが欲しくなった方へ

V90のフロント

どうぞその意思を貫き、上級モデルを狙ってください。

モメンタムのススメでも書きましたが、ボルボのMomentumモデルはしっかりとグレードの個性が出ています。Inscriptionに負けない、MomentumにはMomentumの良さがあります。

Inscription と上級モデルとの差額は、おおよそ50万円に設定されており、上級モデルを選ぶ事はボルボの戦略にはまったような気がしなくもないのですが、自分にあったより良い選択ができると考えれば、まんざらでもないはずです。

楽しいボルボ選びを!そしてあなたも、ハッピーボルボライフを目指してください。

 

プチ座談会「その時選べるInscriptionを選ぼう」

シンゴ(40歳男性会社員)「うわぁ、今回はどういう趣旨の記事だったの?」

マコ(20歳女子大学生)「”ラプソディー”という言葉が使いたかったらしいですよ。ゴロがちょうどよかったのが、インスクリプション・ラプソディーだったと。」

エイジ(30歳技術系男性会社員)「おかげでInscriptionを選ぼうと考えていた人が、上級モデルのMomentumを選ぶべきかと悩みだしてしまいました。この責任は重いです(笑)」

シンゴ「重いか?ボルボとしては万歳だろうけどね(笑)結局、自動車選びはボルボのシンプルなグレード構成であったとしても、迷うポイントは出るというわけだ。」

エイジ「私はもっと簡単に考えたいですけどね・・そのモデルの一番上のグレードが欲しいなら、Inscriptionで決まり、でいいじゃないですか?」

シンゴ「そのモデルで決めている人なら、一番良い選択肢だろうね。装備の差って、結局あとから湧き出る劣等感とか、そういうものを抑え込めるかどうかだと思うんだよね。」

エイジ「乗り出してしまえばベースは同じクルマですからね。逆にMomentumのシンプルさが良いのなら、あとから劣等感など感じずにシンプルにクルマと向き合えます。」

マコ「でも、輸入車って他の選び方がありますよね?」

シンゴ「うん?」

マコ「つまり、”ボルボが欲しい。どのボルボでも良い”みたいな選び方です。憧れで乗りたい人。劣等感ではなくて所持欲ですよね。」

シンゴ「んあ〜、そういう人にとっては、価格帯で決めるだろうから豪華装備かどうか、ではなくなると言いたいんだね。」

マコ「その通りです。ボルボが欲しい、でも車種は決まっていなくて、とりあえずディーラーでクルマを見てみたい。そのような方々には、モデルを渡るあたりに予算が設定されている場合、どちらのモデルにするべきか悩み出すと思います。」

エイジ「でも、ディーラーについて一通り見れば、どの車種にするべきかは判断がつくでしょう?」

マコ「ボルボって、試乗したときの印象がとにかく、どのモデルでも同じように纏めてありますよね。ボルボ流というのですか。その味を知ってしまえば、どの車種でもよくなっちゃう。」

シンゴ「どのボルボでも良い、というなら、やはり装備の多いInscriptionがオススメと言えるんじゃない?」

マコ「ちょっとの予算の差で上の車種が買えちゃう。この場合は悩むでしょうねー」

シンゴ「いやはや、そこの悩みはさ、購入を検討している人毎に考えればいい話であって、マコさんが悩む話ではないよ(笑)」

マコ「ん〜〜〜」

エイジ「ならば、悩む方へのボルボ選びのポイントを列挙するとどうでしょう?少しでも選びやすくする為に。」

シンゴ「そうだね。先にある競合リストに付け加える形で、補足を入れていこう。」

補足 V40 vs V60

シンゴ「これはもう、ボディの形で検討するのが良いと思うけど、どう?」

エイジ「V60には無くてV40にある装備、パドルシフトを使ってスポーティさも欲しければV40を推薦しますよ。」

マコ「V60はサイドウィンドウトリムもクローム仕立てですから、外観上で安く見える部分はありません。落ち着いた装いかつ実用を求めるのならV60を推薦します。」

補足 V60 TW vs V90 CC

シンゴ「ディーゼル推しならV90 CCってところだね。TwinEngine仕様は、充電しておいたバッテリーが無くなると普通のハイブリッドカーになるけれど、T6 TwinEngineのベースエンジン、T5は燃費はあまりよくない。V90 D4 CCを選べば、ロングドライブはお手の物。」

エイジ「しかし、ハイテク装備が好きな人は迷わずTwinEngineを選ぶべきですね。それと静寂性。いくらV90の遮音性が優れているとしても、ディーゼル音は聞こえます。それとAWDが単純に欲しい方は、V60 CrossCountryという選択肢もありますね。」

シンゴ「他の競合も出てきちゃってるよ(笑)」

マコ「単純に、スポーティなルックスならV60、端正なルックスならV90という見方でもいいですね。外見は結構大事です。」

補足 XC40 vs XC60

シンゴ「これこそデザイン。かわいいぶちゃいくXC40か、類を見ないスタイリッシュSUV XC60か。」

エイジ「XC40の内装は、やはりXC60に比べると見劣りします。ぱっと見の豪華さだけでなく、造作の違いをよく見れば、XC60に惹かれるところも多いでしょうね。」

マコ「2名乗車が多ければXC40じゃないですかね。フロントの居心地はなかなか良いです。リアはオススメしないですよ。」

補足 XC60 vs XC90

シンゴ「この辺りのボルボはどれを選んでも良いけれど。。。やはりスタイルならXC60、かなあ。」

エイジ「デザイン推しずるいですよ(笑)私は、マイナーチェンジでリファインされるXC90は気になります。SPAプラットフォームで初のマイナーチェンジです。かなりの部分をブラッシュアップしてくるでしょう。マイルドハイブリッドが入るかどうか、これも手頃な価格なのなら、XC90は積極的に推したいですね。」

マコ「家族構成で決める、という手もあるのですが、XC90のマイナーチェンジモデルでは6人乗りというモデルもあるそうですから、XC60もうかうかしていられません。XC90はリアシートが1名あたりの幅が狭かった。これが改善される可能性があります。」

シンゴ「となると、この対決はXC90のモデルチェンジを待ってから、というのが正しいのかな。」

最後はインスピレーション

エイジ「結局、悩むだけ悩んで納得するものを選ぶしかないのですが、どのボルボも魅力的なのが逆に災いしていますね(笑)」

マコ「ですね。だから、インスピレーションにピピットきたクルマを選ぶ!それで良いじゃないですかね。」

シンゴ「そのピピットきたクルマのInscriptionを選べるようなら、Inscriptionにする。選べないのであれば、その選ぶべきMomentumが予算の最高峰。しっかり下の車種よりもいい車種を選んでいる、と捉えるのがいいね。」

マコ「ボルボは6年〜8年、それ以上乗る人もいます。飽きのこないボルボの魅力に触れながら、少しでもご自身にあったボルボを選んでいただきたいと願っています。」

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