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【海外】リコール情報 ディーゼルエンジンが燃焼の恐れ

海外ニュースで気になる情報がありましたのでお伝えします。

ボルボのディーゼルエンジンで世界規模のリコールに発展する恐れがあります。2014年〜2019年に製造された一部のディーゼルエンジンにおいて、エンジン内部の不良部品が溶けることにより、エンジンが燃えることがあるとの事です。

この情報は海外メディアで発表されている事であり、日本では報道されておりませんので、不要なディーラーへの質問は避けていただくようにお願いします。

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リコール制度

ギアボックス
多数の部品で構成される自動車の品質維持は大変だ

リコールというのは、各国が定めた製品の品質を保つための仕組みです。

部品点数の多い自動車は、開発時のテストでは問題がなくても、継続的な使用により未知のトラブルを招く場合があります。この製造時の欠陥を罰してしまうと、メーカーとしては製品不良を公表せず、結果として使用者が迷惑を被ることになります。

ですので、販売後の自動車については「リコール」という制度を使用し、メーカーの無償改修を行うことができるようになっているのです。

ボルボといえば、2019年5月に日本市場ではおおよそ2万台に上る、ディーゼルエンジンのリコールの発表がありました。これはディーゼルエンジンのO2センサーに関わる不具合で、最悪の場合は排気ガスがしっかり浄化されない可能性があります。

このリコールは2万台という台数の規模が大きかったため、各自動車メディアで取り上げられました。実際には小規模なリコールも多く、定期点検などでの修理を行っています。

今回のリコールは台数が多い

volvo-engine-4cylinder
ディーゼルエンジンのトラブルは落ち着かないのか?

ですが、今回のリコールは規模が大きいようです。

Volvo has issued a recall of around half a million cars globally due to a possible risk of fire. Affected models are the S60, S80, S90, V40, V60, V70, V90, XC60 and XC90. Cars affected are those with a four-cylinder diesel engine built between 2014 and 2019.

出典:EXPRESS(UK)

翻訳:ボルボは、火災の恐れのある50万台の自動車の改修を発表しました。影響を受けるモデルは、S60、S80、S90、V40、V60、V70、V90、XC60そしてXC90です。2014年〜2019年に製造された4気筒ディーゼルエンジンが対象です。

Due to a manufacturer failure, there are fears that a component inside certain diesel engines may melt. In a worst-case scenario, this could lead to the engine catching on fire and endangering lives. Currently, there have been no reports of personal injury or accidents.

出典:euronews

翻訳:製造業者の失敗により、特定のディーゼルエンジン内の部品が溶ける恐れがあります。最悪の場合、エンジンが燃えて命を危険にさらす可能性があります。現在、怪我や事故の報告はありません。

今回のリコールは世界に発信されているもので、50万台という規模です。ようやく世界販売台数60万台を迎えたボルボにとって、この改修は痛手となります。

2014年〜2019年に製造された4気筒ディーゼルエンジンといえば、ほとんどのディーゼルエンジンと見ていいでしょう。少なく見積もっても、ディーゼルエンジンの出荷台数の半分。日本で発表後からのディーゼルエンジン比率は50%を超えていましたが、世界で見ればガソリンエンジンが販売台数で優位に立っています。それでも日本や欧州では相当数のディーゼルエンジンを出荷しているはずです。

増収減益のボルボには痛手

ボルボCIマーク

7月18日に発表されていたボルボの上半期の売上高発表では、売上高は過去最高を記録したものの、営業利益へ減収でした。これは、一台当たりの利益が大幅に下がったことを意味します。(プレスリリースはこちら

ボルボとしては米国での工場の立ち上げやXC40増産の為のラインの改修など、設備投資が大きかったのかもしれません。ボルボはコスト削減へ取り組むとしていますが、今後は中国における人件費の高騰(しかも、XC40を製造しているし吉利汽車のお膝元だから撤退できない)も考えられ、台数を稼ぐ必要が出てきます。

また、XCシリーズの拡充などが噂されており、経費はかかる一方。

以前ボルボは、複雑なラインナップの影響で資金繰りに苦しみ、フォードグループへの売却へ至ったことがあります。それ以前にも、ルノーへの売却もあとわずかまで話が進んだこともありました。

良いクルマを作るけれど、経営センスは少しハテナがつくのが、ボルボ流のようですね。

海外の報道から過剰に心配する必要はない

日本とスウェーデンの国旗
今のところボルボ・カー・ジャパンからの発表はなし

ひとまず事故の報告はないようですから、過剰に心配する必要はありません。

しかも前もって分かっていれば、いざという時は対策を取ることができます。エンジン音が変わった、エアコンから熱い空気が出てきた、水温計が下がらないなどのトラブルがあれば、まずは安全な場所へ車を止めて、様子を見るようにしましょう。

そして、ディーラーへ連絡し適切なアドバイスをいただきましょう。

ボルボ本社としても、ここで正しい情報を世界に流し、多少の痛手はあるとしても安全安心のブランドイメージを損なわないように、最善を尽くすことでしょう。事故の報告がない、という発表がまさにその証です。必要な対策をとることでトラブルを未然に防げば、いくら大きなリコールであっても顧客の信頼を損なうようなことにはなりません。

 

しかし自動車がグローバル化すると、小さなミスが大きな事件に発展します。思えば日本のエアバッグメーカー「タカタ」も、リコールによって経営破綻したんですよね。

ボルボ・カー・ジャパンとしては、まだ改修ばかりか顧客への伝達さえも完了していないO2センサーリコールの対策の中、新たなリコールはそれこそ痛手です。日本のディーゼルエンジンはリコール対象外であれば良いのですが、顧客の心のケアを考えれば、世界からの情報をしっかりと伝え、心配ないよと発表することも、顧客満足度の向上に役立つと思うのですが、いかがでしょうか。

 

何はともあれ、情報は早く伝達されることが良いです。ボルボファンとして、このリコール情報に注視していましょう。

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