安定志向FF車ボルボのハンドリングの良さは何処から来るか

  • 2019年6月24日
  • 2019年6月24日
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ボルボはFF車ですが、とてもいい走りを見せます。それは何故なのかを解説します。

私、aboutVOLVO管理者はクルマが好きであるが、今まで乗ってきたのはFF車とAWD車です。

クルマ好きといえばFR車みたいな話は昔はありました。今もきっとそうでしょう。車を曲げる仕事をフロントタイヤに、車を押す仕事をリアタイヤにとそれぞれ仕事を分担する事で、特にハンドリングには無駄な力がかからない分、操作に対する車の動きの正確さが増します。スポーツドライブが好きな層がFRがいいというのは、意味がわからなくもありません。

一方私は、FF車に対して「安心感」を得ています。そしてボルボに乗るようになり、一層FF車を好むようになりました。クルマ好きなのにFF好きにさせるボルボのハンドリングの良さは、一体どのようなものなのでしょうか。

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タイヤの曲がる方向へ駆動力のかかるFF車

V40のフロントタイヤ
自慢の(笑)17インチタイヤはV40 Momentumのもの。

まず私がFF車が好きな理由を挙げます。簡単に言えば、FF車の「タイヤの曲がっている方向に対して進もうとする挙動」が好きです。

ハンドルを曲げればFF車もFR車もミッドシップもAWDも、曲がることは曲がります。だけどその曲がり方は少し違います。FF車ではアクセルオンの状態でカーブを曲がる時、アンダーステアの傾向が出てきます。アンダーステアとはカーブの外側へクルマが「膨らむ」挙動です。物体がカーブを曲がる時は、慣性の法則で言えば外側に膨らむのが当然ですので、FF車の挙動は理解がしやすい。アクセルオフでコントロールできるのもわかりやすいですね。

曲がる方向へタイヤが向いていて、駆動力もそのタイヤの方向へ向いています。さらにハンドルは「駆動力がかかっていて操舵に少し力がいるような」感じになるのですが、同時に「路面が滑っていたりグリップしている情報」も「操舵の力の入れ具合」で応答し、インフォメーションを返してくれます。

一方FR車の場合、後輪で駆動力をコントロールしているので前輪は車のゆく方向をコントトールするだけです。後輪の駆動力に対して、前輪は抵抗になってカーブを曲がります。この時ハンドルには駆動力の情報は入ってきませんので、実にニュートラルなハンドリングが楽しめます。

この、実にニュートラルなハンドリングが苦手なのです(笑)経験が浅いだけなのか、良い車に乗ったことがないからなのか(日産シルビアは運転したことあります!)私の技量のせいかもしれませんが、先のFF車のようなタイヤの駆動の応答性が抜けていますから、情報がひとつ減っていることになります。これが苦手で(笑)

いやいや、当然FR車のほうがいいよ!という方を否定したりはしません!しかし私のFF車好きも否定しないでください(笑)

いつかメルセデスベンツやBMWに乗れば、FRの良さもわかってくるかもしれませんが、今はノイズだとも言われるかもしれない、FF車特有のハンドルからのメッセージが大好きです。

カナメはリアサスペンションの性能

セリカのリヤ2
前輪以上に大切なFF車の後輪調整

しかし、FF車で充分走れる!ってなったのは、ボルボに乗ってからです。

以前乗っていた、トヨタZZT231セリカ(セリカ最終型)は190psを誇るFFスペシャルで、スーパーストラットサスペンション付きで下り坂は存分に楽しめました。

しかし上り坂や高速道路でのスタートダッシュ(ETCなんてありませんからね。。。)では、エンジン回転を上げてパワーをかけるとクルマがバランスを崩します。知らない方向へ向かおうとする。で、どこからバランスを崩すのかと言えば、後輪からなんですね。前輪が一生懸命仕事をして車の方向を決めようとしているのに、後輪は荷重が乗っていない状態なので路面状況に応じて好きな方向に向かってしまうんです。

と、私なりに推察していました(^^)v

ボルボは違います。後輪は素晴らしい出来のリアサスペンション(マルチリンクサスペンション)がしっかりと仕事をして、グリップを失うことなどありません。V50時代からお気に入りになって、高速道路で緊急回避しようが下り坂カーブでブレーキ&ターンをしようが、後輪が逸脱することはなくとても安定したハンドリングを提供してくれます。

V40 D4は190ps/400Nmという大トルクですが、ビシッと安定していてビクともしない。家の駐車場を左に出て、アクセルオンを強めにしても、まっすぐ前に向かう安心感。この瞬間に、「ボルボ、良い♪(´ε` )」ってなるんです。

FFボルボ大好きな私が乗る限り、どのボルボに試乗しても同じ動きを見せてくれます。

試乗コースには上り坂カーブ、下り坂カーブが(たまたま)用意されているのですが、V60に乗っても同じ動きで安心しました(し、欲しくなりました)。XCシリーズも同じですが、上り坂カーブでのアクセルオンはFF車よりもアンダーステアが少なめに感じます。下り坂カーブでは同じで、リアサスペンションががんばって「我慢」してくれますね。

上手なパワーステアリング調整

XC40のコックピット
上質なハンドリングのボルボ達

ハンドルリング、リアサスペンションと良い良い行ってきましたが、ボルボに乗ってからってところでハンドリングに話を戻します。

ボルボのハンドリング、確かにFF車特有の情報は伝えてきますが、必要最低限です。力で押さえつけて・・・・なんて必要はなく、今ハンドルから感じる路面状況を優しく提供してくれる。ドライバーはその情報をもとに、アクセルをオンにしようかオフにしようかをゆっくり考えることができます。

いざとなったらスタビリティコントロールで制御してくれる安心感もさることながら、パワーステアリングを上手にコントロールして無駄な情報をカットしてくれています。だから安心なんですね。

ちなみに、初めて幅広タイヤの車にのって、轍(わだち)でハンドルを取られる現象にびっくりする人も多いそうですが、しっかりとドライバーへハンドルを通して轍の情報を伝えられていると考えれば安心の要素です。ハンドルを補正すればラインはトレースできますし、よほど軽〜くステアリングを握っていない限り、自分の手の中でコントロールを取り戻せるのもボルボの良いところ。

とにかく、今までクルマが大好きでFR車にばかり乗ってきた方も、ボルボなら納得できると思います。ただし、安定志向ですからドリフトテクニックは役に立たないですよ(FFだからパワードリフトはできませんね!)

路面のインフォメーションを伝えながらも、基本的に安定志向。これがボルボの良いところです。

基本性能だけじゃないデジタルデバイスで安定感アップ

天気が悪い時の運転

さらに、今までの基本性能に上乗せする形で動作する、数々のデジタルデバイス達。

コーナートラクションコントロールは、カーブでアクセルを踏んだ際に外側に多くのトルクがかかるようにコントロール。回頭性のアップに貢献します。

ESC(エレクトリック・スタビリティ・コントロール)アドバンスト・スタビリティ・コントロールで、横滑りを常に防止。自動車の安定性に極めて重要な動きを提供してくれます。

確かに最新デバイスでガチガチに守られている感じはしますが、この安心感があるからこそ、ハンドリングには余計な操作はせずにドライバーが適度に車と対話できるように調整されているのです。さらにこれらスタビリティコントロールの数々は、ボルボ最安価モデルの「V40 T2」でも装着されています。

安全機能はすべての車に、というボルボの信念は素晴らしく、安全で安心で、楽しいクルマを具現化している唯一の自動車メーカーなのですね!

新世代ボルボはFR車チックでかっこいい!

ボルボV90の左サイドからの写真
フロントタイヤは前に出ているとかっこいい

そして、FF車好きとして1つだけ不満があったのは、車のスタイル。やはりフロントタイヤは前に出ている方がカッコいい。

フロントドアと前輪のタイヤハウスとの間が狭いと、ホイールベースが狭く見えます(実際、そうです。)ので、伸びやかなデザインとは言えなくなってしまいます。V40でも相当頑張ってデザインしていましたが、SPAプラットフォームではとうとう前輪を大幅に前に出すことが可能に!V90といいV60といい、FF車とは思えない伸びやかなデザインです!

外からは羨望の眼差しで見られ、運転してみれば意外と走れて、しかも安定していて安全。。。今のボルボに死角はありません。

まとめ:ボルボのハンドリングはとても良い

山北ドライブ-三保周辺
カーブも山道も楽しいボルボ

という事で、ボルボのハンドリング、いいです!

ロードインフォメーションを適度に入れて、今の車の状態をしっかりとドライバーへ伝えてくれるパワーステアリングの調整。

まったく破城する気配を見せない、逸品リアサスペンション。

安全安心を提供する数々のデバイスの標準搭載。

前輪と後輪がしっかりと仕事をすることで、FF車特有の安心できるアンダーステア特性と、FR車のようなスタイリングを手に入れたボルボ。最高なわけです!

自動車の操縦は、誰もが得意なわけではありません。それでも、運転はしなくてはならない。そうであるなら、自動車側は性能過多でピーキーな性格になるわけにはいきません。しかし道路状況などをしっかりと優しく車側から伝えていけば、操縦も上達していきます。危機回避もより上達するでしょう。車からの上達の提案、それまでの安定した走りの提供。車というのは、こうでなくてはなりませんね。

ボルボに乗れば、楽しいドライブも操縦の上達も実現します。皆んなでボルボの良いところを人々に伝えて、広めていきたいですね。

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