【比較】輸入車プレミアムSUV 450万円の価格帯でのベストバイはどれ?(走行性能編)

  • 2018年8月26日
  • 2018年9月14日
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車は走るもの。走るにはエンジンのパワーやサスペンションの動きなど、総合力が必要ですね。

車の購買層の意識の仕方によって、この総合力のチューニングが変わってくるのが、自動車の面白いところ。

ファミリーカーなら硬いサスペンションは嫌われるかもしれませんし、逆にファミリーカーであっても、走行時の緊急回避力の高さを考えてスポーツカー志向でクルマ選びを考える人もいるでしょう。(私など、この方向ですね。)

SUVというカテゴリーは、室内の大きな車が欲しい、スポーツ走行もしたい、家族を乗せて快適に旅行したいなど、いろいろな希望の入り混じるカテゴリーです。

ですので、車のセッティングも高レベルのものが要求されますね。

今回はボルボ&ドイツ4社のSUVを、エンジン性能や走行性能に着目していきたいと思います。

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軽快な走りのボルボXC40はR-Designだから?

エンジンルーム VolvoXC40

XC40 T5 R-Designは、メディアも含めてかなりの高評価で迎えられました。

実際に私も試乗に行きましたが、軽やかなエンジンに車高の高さを感じないロール感、乗り心地の良いサスペンションと、間違いなくカテゴリー1位をとれる実力がありました。

しかし、今回は450万円の縛りがありますので、中間モデルのXC40 T4 AWD Momentumが対象となります。この車の試乗記は日本では見つからず、海外メディアの試乗記から情報を得るしかありません。

それらの情報から、XC40 T4 AWD Momentumの性格がわかってきます。

サスペンションは平均的なもの

スポーツサスペンションではないXC40 T4 AWD Momentumは、T5 R-Designに比べると街乗りでは問題ないレベル。しかし、高速道路での走行では、頭が多少振られる感覚があるそうです。

また、路面の凹凸も拾うようで、T5ほど快適ではない、というコメントが見受けられます。

On standard suspension, the XC40 doesn’t quite hit the same sweet dynamic compromise as some of its range mates. Body control, although adequate at town speeds, comes up notably short on the motorway and out of town, where it allows the car to roll to angles bordering on the uncomfortable during faster cornering.

出典:AUTOCAR

ハイスピードでのコーナーリングでの乗り心地はいささか悪いようです。

しかし、別のサイトによれば姿勢が悪くなったとしても、姿勢制御装置のおかげで最悪の状況にはならない、と書かれていました。

私がXC40を欲しいなと思ったのは、あの乗り心地の快適さからなんですよね。

テキスタイルコンビネーションのシートが好きで、中間グレード狙いだったのだけれども、ピッチングが厳しいなら考えてしまうなあ。

エンジン性能はお墨付き

エンジン性能曲線-VolvoXC40T4

最高出力 140kW(190ps)を発揮する4気筒エンジンは、最大トルク 300Nm を1,400rpm〜4,000rpmで発揮します。

街乗りで2,500rpm以上を使うことはまずなく、さらに高速道路での加速でも、せいぜい3,500rpmくらいでしょう。

トルクが300Nmもあり、これならシフトダウンせずに緩やかに加速することもできそうです。

しかも素早い加速が必要なら、4,000rpmを超えてエンジンをまわせば、強引に加速ができることも想像できます。素晴らしいエンジンですね〜

XC40 Momentumの走行能力

コーナーリングでは不安を覚えるものの、フラットな路面でゆったり走行するにはちょうどいい性能、という評価が多いです。

海外サイトではディーゼルエンジンの評価が多く、その重いディーゼルエンジン(+60kg)のおかげでロールしすぎている可能性はあります。

つまり、余裕のあるエンジンで淡々と高速道路を快適に走る、というコンセプトで考えられますかね。

背が高い分、山道ではT5 R-Designほどのコーナーリング・パフォーマンスは得られないでしょうけれども。そこは価格から考えて諦めるしかありません。

外観ににあわず尖っていない BMW X2

エンジンルーム BMW X2

背が低いスポーツSUV、BMW X2です。

その外観から見てわかる通り、素早く走る弾丸スポーツカーを思わせます。

今回は上位モデルのベースグレード、X2 xDrive20i Standardを比較モデルとしています。

AWDをうまく制御した走行性能

この車の最大のトピックスは、AWDの制御にあるでしょう。

最小回転幅 5.1mは驚きました。これはAWDの制御により、生まれたものです。

コーナーに差し掛かった時に、ステアリングの角度と車輪の回転数等を計算して、アンダーステア、オーバーステアに陥りそうになるとシステムが自動に調整。いつもでニュートラルなコーナーリング性能を発揮させる。

こんな芸当、きっとBMWにしかできないよね。

ボルボのAWDも、加速やコーナーリングの姿勢はよかった印象があるけれども、こいつはそれ以上。恐れ入ります。

充分スポーティーなエンジン

エンジン性能曲線-BMW X2 2L

※このエンジン性能曲線は、エンジン出力と最大トルク発生回転数から、独自に割り出したものです。

1,350rpm〜4,600rpmまでをフラットトルクで繋ぐ、BMWのB48A20Aエンジン。

始動からパワフルで、高回転領域でもしっかりとした加速を得られるように調整されている。

最大5,000rpmで発揮される最高出力は140kW(190ps)。

どの回転数でも使いやすくつくられた結果、若干XC40より出力が抑えられてはいますが、燃費はJC08モードで14.6km/Lを達成。(XC40 T4 AWD Momentumは13.2km/L)

環境のことも考えられた、パーフェクトなエンジンと言えるでしょう。

BMW X2 xDrive20iの走行性能

試乗していないのでわかりませんし、雑誌の試乗記ではMスポーツばかりで標準モデルがどうなのかはわかりません。

X4などに比べれば柔らかく、しなやかな足回りでファミリーカーとしても使え、エンジンも出力こそ標準的だが7,000rpmまで軽く回り、直6ほどではないが気持ちいい、とされています。

が、これはMスポーツ。過剰な期待はできないね。

それでも標準サスペンションでも硬めのセッティングとなっており、総合的なドライブ性能ではかなり高いだろうなと思われます。

ずばり快適走行 メルセデスベンツGLA220

エンジンルーム MB GLA220

正直、このスタイルなら走行性能なんて良いのではないか、なんて思ったりもしますが、妥協しないのがドイツ勢。だよね?

そもそもこの、背の低いSUVというジャンルに日本車って無い気がする。オデッセイくらい?あれはミニバンか。

思い出すのは、ローダウンしたスバル・フォレスター。車内は広いけれどスポーツ走行できる車。

もちろん、デザインはとても高いレベルなのが輸入車。GLA220も納得のセンス。

快適な乗り心地を重視

一度マイナーチェンジを受けているメルセデスベンツGLAは、前期型に比べてサスペンションはしなやかに、エンジンレスポンスは素早い反応をするように改良されているらしい。

車内は静かで快適。この評価が多い。地面に吸い付くようなフィーリングと評されている。相当に乗り心地がよいのでしょう。

コーナーリングは得意なほうではないようで、ロール感が大きめで外側に流されるような印象があるようです。

でも、この車、強いてはメルセデスベンツというキャラクターであれば、日本の山道でああだこうだいう必要は無いかな。なんて思います。

街中を意識しつつ高速走行に妥協しないエンジン性能

エンジン性能曲線-MB GLA220

※このエンジン性能曲線は、エンジン出力と最大トルク発生回転数から、独自に割り出したものです。

最大トルク 300Nm をわずは1,200rpmから発揮する、メルセデスベンツ 270M20エンジン。4,000rpmまで続く最大トルクに、運転に対する不満は出ないことでしょう。

どのメーカーも300Nmや400Nmに一区切り置いているらしく、ハイスピード用エンジンは400Nmに迫るものが多い中、この車の性格はドライバーの疲れに重点を置いたエンジン性能といえるかも。

というのは、街中では300Nmもトルクがあれば、そもそも2,000rpmも回さずに走れるわけで、そこにトルクカーブがあれば若干でも加速感に変化がついてくる。

そこを1,200rpmからのフラットトルクとすることで、低速域でラフに踏んでも軽やかで素直な加速が得られる仕様だということができますね。

メルセデスベンツ GLA220の走行性能

過剰にコーナーリング性能に期待すると、いいことはないと思います。

そりゃぁロール感があってもどっしり踏ん張ってくれるかもしれないけれど、一般ユーザーにとってコーナーリングは姿勢がフラットなほうが運転しやすいし、そこはBMWが担当するべきでしょう。

XC40 T5 R-Designはその両立具合が素晴らしく、高い評価を受けているわけです。しかし両方を求めていけば価格は高くなる一方。

そこで、450万円で最高の乗り心地、と考えれば、もしかするとGLA220が最高かもしれませんね。

隠れ直進番長 Audi Q3

エンジンルーム AudiQ3(2018)

残念(?)ながらフルモデルチェンジをうけたQ3。

おかげで巷に情報がながれていない!しかし、現行モデルからのリファインはあるでしょうから、走行性能については現行モデルでの評価としたいと思います。

Audi Q3は同じグループ会社のフォルクスワーゲン Tiguanと同じプラットフォームを使っています。住み分けしているのか、Q3は高出力エンジンと4輪駆動、Tiguanは標準エンジンに前輪駆動。まったく違うモデルとしています。

なのに、金額では逼迫する2台。味付けにはどの程度の違いがあるのでしょう。

フラットな乗り心地

車高の高さを感じさせないフラットな乗り心地。少し引き締まったサスペンションだけれども、硬さを感じさせず快適性を損なわない。という評価が多いのがAudi Q3。

4輪駆動搭載のおかげなのか、直進安定性はかなりのもののよう。それでいてハンドリングの素直さが光るという。他のドイツ車に比べてハンドルの操作性が良く、女性でも扱いやすい。なおかつ少し高い車高のおかげで視界が良く、車幅もあまり感じずに楽に運転できるという。

同じフォルクスワーゲングループのTiguanに比べてパフォーマンスに秀でるであろうとは思われたが、それも大げさなものではなく、あくまでさり気なく良いものにしてきている印象。

快適性が高い評価が多く、これなら少しハイスピード走行をしたい、安定走行をしたい、ファミリー持ちの夫婦にうってつけですね。

ん?この評価ってTiguanじゃない?あれ、あれ、あれ・・・・

意外な高出力

エンジン性能曲線-AudiQ3(2018)

※このエンジン性能曲線は、エンジン出力と最大トルク発生回転数から、独自に割り出したものです。

そう、ハイスピード走行の立役者はじつは、このエンジンでしょう。

ライバルたちより少し高いトルク320Nmを、1,400rpm〜3,900rpmで出力します。

BMW X2とくらべてもトルクで40Nm大きいわけで、これはハイスピード走行の楽さにダイレクトに繋がりそう。

カタログベースの情報で申し訳ありませんが、最高出力132kWを4,000rpm〜6,200rpmで発揮するというエンジン(ちょっと情報があやしいので、性能曲線はそれっぽ形に変更しています)は性格にあわずスポーツできそう。

もちろん、その高回転でフラットなエンジン出力をこなすということは、トルクはどんどん落ちていくと言っているものなのですが・・

Audi Q3 2.0TFSI Quatroの走行性能

実は、試乗記ではコーナーリング性能についてはあまり触れていません。ここは本当は苦手なのかもしれません。

標準モデルと比べて、2リッタークアトロモデルはAWD機能を含むわけで、下回りの重量はなかなかのものになります。

その重量が腰高感をなくして、運転のしやすさにつながっているのかもしれませんね。

真面目が光りすぎて見えづらくなってきたTiguan

エンジンルーム VW Tiguan

ダウンサイジングの立役者かつ、ディーゼル悪評の根本、フォルクスワーゲン。

私はゴルフの試乗をしたことがありますが、車のトータル性能はかなりのもの。輸入車が欲しいけれどもどれがいいかわからない、なんていう人がいれば、間違いなくゴルフを薦めます。

ただし、内装が気に入っていればの話。

本当に教科書なのかな

エンジン、ミッション、サスペンションのセッティングではきっと世界一であろうフォルクスワーゲンのTiguanの評価を見たいと思います。

教科書のようだと称えられるフォルクスワーゲン。この評価で充分だと思います。

走行全域で静寂性が高く、変速ショックもDCTにより皆無。アクセルを踏めば踏んだ分車を前に押し出すし、ブレーキも素直なフィーリング。そして背の高さを感じさせない乗り味。まるでゴルフと言われるのは、なにもかも真面目だからか。

しかし、それは反対に特徴がないと言えるかも。学校の先生は、頭の固い真面目な先生より、少しラフなとっつきやすい先生のほうが好まれるでしょう。

自動車は人を安全に運ぶものなのだから、妥協なく真面目に作るのはとても良いこと。

けれども、真面目に面白いことをしよう、という気はないのだろうか。

充分なエンジン性能で完全ファミリー特化

エンジン性能曲線-VW Tiguan

※このエンジン性能曲線は、エンジン出力と最大トルク発生回転数から、独自に割り出したものです。

スポーツ?そんなの知らん。と言わんばかりのエンジン性能は、最大トルク250Nmを1,500rpm〜3,500rpmで発揮する。

いつまでもトルクが伸びていくようなセッティングにより、高速道路でのハイスピード走行もそつなくこなしそうです。日本国内なら高速道路は1,500rpm付近で充分走れるでしょう。

ただし、荷物と同乗者が満載だと、すこし頼りない可能性があります。確かにエンジンは2.5リッター並の性能ですが、2.5リッターエンジンって思ったより頼りないでしょう。

他のライバルより明らかに軽いこの車をもってしても、いつまでもペースを崩さないとなれば、それなりにガソリンも使うことでしょう。

せっかくの1.4リッターエンジン、気筒休止がついていても、思った通りの燃費は稼げない可能性が高いです。

フォルクスワーゲン Tiguan highlineの走行性能

エンジンの出力不足以外は、真面目で文句の付け所がありません。

でもね、やっぱりこれはゴルフの大きい版。乗り味はゴルフで、形だけSUVにしてほしい、そんな希望にそって開発されたような気がします。

ゴルフとティグアンを同じような味付けにしたことは、結局色のない、ときめかない自動車選びになりそうです。

かといってビートルは今度は飛びすぎだし・・真面目メーカーならではの悩みかもしれませんね。

走行性能のまとめ

結局どのメーカーも、色の違いを明確に出して消費者に訴えようとしています。

ダウンサイジングなどもあり世界が注目するジャンルですので、各社妥協なく開発している様子が伺えますね。

その中でエンジンはクルマ選びにおいてはおおきな要素。

ファミリーカーよりと思われたAudi Q3やTiguan、XC40に比べて、GLAやX2が低速よりのトルクを充実させているあたりが面白いです。

Q3やXC40もファミリーとスポーティを両立させたエンジンとなっています。最大トルク発生が1,500rpmからだとしても、特に問題は無いと思います。

Tiguanは特徴の無い普通のエンジン、としか言えなそうで、もちろん走行には充分な性能なのでしょうけれども、対戦相手との分が悪い。

だって、価格は同じくらいなんですよ・・どこか他社より秀でているところがないと、だれも買ってくれないでしょう。

走行性能ではTiguanだけは少し評価を落とすしかありません。Tiguanの他の項目での負け返しはあるのでしょうか?

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この記事の前、エントリー編は「【比較】輸入車プレミアムSUV 450万円の価格帯でのベストバイはどれ?(コックピット編)」をご覧ください。

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XC40の試乗レポートは、「【試乗記】ボルボXC40 新世代へ AWDで濃厚ボルボと決別だ」をご覧ください。

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