心に残る美しいクルマのデザインとは?

今回は、心に残る美しいデザインのクルマを語ります。

このブログを見てくれる方々は、当然ボルボが好きでしょうし、これからボルボに乗りたい方もいらっしゃることでしょう。

3年、4年、7年、10年と乗り続けられるボルボは、なぜこんなにも美しいのか。その理由を紐解いてみましょう。

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私見がたっぷりです

とはいっても、私の偏見が入ることはご承知おきください(^^;)

イラストを描いたりブログを作ったりと創作系に命を燃やす(?)私ですが、どれも二番煎じです。クルマのボディをデザインするという一流の仕事などできるはずがございません。

それでも私が発信するのは、誰かの参考になりたいから。人の意見を聞き、自分ならこうだな、と感じて欲しい。(さらにそれをコメントで頂けると、大変嬉しい!)

二流ブロガーが語るクルマのデザイン論。とくとご覧ください。

美しいクルマのデザインの定義

自動車のデザインには、家電とは違う難しさがあります。

例えば、同じ名前のフルモデルチェンジであれば、前のモデルの印象を残さなくてはなりません。同じメーカーであるというメッセージをデザインに表す必要もあります。

そもそもタイヤの場所は決められてしまうし、思ったようなピラー位置にもできない。挙句フロントマスクは顔に見えます。

あらゆる制限があるなかで、時代に認められた美しい、心に残るデザインとはどのようなものでしょう?

 

私はこれを、「人に優しいデザインのクルマ」と説きます。

ひとめ見たときにトゲの無いクルマ。合理的で、他に線(キャラクターライン)を引く場所が思い当たらないクルマ。つまり、デザインについての情報量の少ないクルマが、「人に優しいデザインのクルマ」です。

悪い例1

例えば、悪い例で取り上げてしまい申し訳無いのですが、トヨタノア/ヴォクシーです。

トヨタ ノア
トヨタ ノア

兄弟車と言われ、違う販売店で違うクルマとして販売する目的でデザインされた、2つの顔。

他に線を引く場所が思い当たらない、どころか、すでに別々の線を持っている。このクルマがデザインの名車になるはずがありません。

そもそもノア/ヴォクシーは、クルマのデザインの名車になるつもりで設計などされていません。顧客層の違う2つの販売店用に、それぞれに合ったテイストのクルマをデザインすることが優先されています。

なお、アルファード/ベルファイヤなど、その極みですね。快適なマルチピープルムーバーは当然、ボディサイズいっぱいにまで車内を広くしたくて、切り立った崖のようなサイドのラインがひかれます。

悪い例2

また、これも悪い例で申し訳ありません。日産ジューク。

日産ジューク
日産ジューク

力強いSUVを意識したデザインで、フェンダー上にエッジを効かせています。これぞトゲ。

いえ、エッジを効かせたっていいんです。デザイン上必要な時もあります。一番いいのは、空気の流れを意識したエッジですが、ジュークのエッジは違いますね。

タイヤをかたどるアーチライン。なぜこんなにも入れてしまったのか。消し去ってしまえばプレーンでグラマスになれたものを、って思ってしまいます。

良い例1

好みの問題というのはどうしてもあります。

ロボットのようなものが良いという人もいれば、動物のようなクルマが良いという人もいるわけです。どのクルマを選ぶのも、買う人の勝手。デザインが好みかどうかはクルマ選びの楽しさの1つですから、否定はいたしません。

しかし、やれロボだ猫だと言われたクルマに、良いデザインのクルマは見当たりませんね。

ではどのようなクルマなら良いのか。と聞かれれば、ボルボですよ、と答える前にいじめてしまった日本車のリカバリをかけておきましょう。

まず、少し古いのですが、日産R34スカイラインセダンです。

日産スカイライン
カーセンサーnet

エアロパーツを見に纏わないスカイラインセダンは、とってもクリーンな出で立ちです。

それでいて大きめなボンネットには、直列6気筒がしまい込まれています。誰が見ても走りそうな予感がするのも◎ですね。

良い例2

トヨタもリカバリしておきましょう。とはいってもレクサスはエッジを効かせすぎてかっこよく無い。私がトヨタでとても美しいと思っているクルマ。

それは、「レクサスSC」です。

レクサスSC
出典:グーネット

フロントからリアに向けてまろやかに進むキャラクターラインはとてもナチュラル。

エッジではなくアールを組み合わせて、独特の雰囲気を出している旧名ソアラは、メタルトップを身にまとうオープンカーでした。

タイヤの場所、Aピラーの角度、どれをとっても変える必要のない完璧な比率。このクルマは名車にはなったのかな?

 

とはいっても、4年に一度のフルモデルチェンジサイクルの日本車は、4年持つデザインをすればなんとかなります。

欧州車はそうはいかず、おおよそ6年〜8年のフルモデルチェンジサイクルになります。すると、それだけの長い時間共に過ごすクルマのデザインに、手を抜くことはできません。

結果、飽きのこないデザインで設計される可能性が高まります。前のモデルとの共通のデザイン性など皆無でフルモデルチェンジすることもしばしば。

購入する層もそのあたりを理解して、自分にあったデザインを探し求めるのですね。

ボルボに見る「人に優しいデザイン」

では、ボルボはどうでしょう?

ボルボは「人に優しいデザインのクルマ」になっているのでしょうか。

ボルボの共通デザインは、張り出しの強いショルダーラインに、そこから繋がるリアのブレーキランプ、フロントのアイアンマーク、トールハンマーのヘッドライトです。

美しく、ずらしようの無いボディラインは見る角度によっても違和感のないように磨き上げられています。

ボルボV90のデザイン

ボルボV90の左サイドからの写真
プレーンでありながらラウンドしたボディラインが美しいボルボV90

V90は若干の押し出し感を出すために、ボンネットを若干釣り上げて丸みを帯びさせています。

サイドの面にも多少のラウンドをつけ、迫力を少し出しています。

たった少しのボリューム感の違いで、クルマの印象をガラリとかえるボルボのデザイン力に脱帽ですね。

もちろん、無駄な線もないしトゲもない。全体的には優しいシルエット。

ボルボV60のデザイン

ボルボV60を横から見た写真
引き締まりスポーティなV60

こちらはV60。V90と同じデザインテイストですが、リアをぎゅっと引き締めたおかげでスポーティに見えます。

Aピラーの付け根やバンパーとの境目など、必ず線が入る部分を水平基調へ変更しているのも面白いですね。

ボディの下側に張り出しの強いエッジがあり、ほとんどここだけでV90よりもスポーティな印象へ変えてきています。多少強めのエッジは、私のいうところの「トゲ」になるのですが、やはりこのエッジのおかげでスポーティにはなりますが、美しさは消えてしまいます。

かっこよさを強調する為にいれた「えぐみ=トゲ」のおかげで、ボルボV60は本当にカッコいい。しかし美しい名車にはなれない予感がします。

ボルボV70(3代目)のデザイン

ボルボV70カタログ画像
出典:Volvo car japan

しかし、並べてみればV70の後継車はV90なのだとシミジミと感じます。洗練されたV70のボディラインに無駄なキャラクターラインは何1つありません。

そして実用的、道具感を醸し出すウインドウの造形。高級車の一歩手前、ツールとしてのわかりやすいアピールもなされています。

単純にリアの造形を変えれば乗り換えてくれるわけではない。デザインの継承は本当に難しいのです。

ボルボXC70(2代目)のデザイン

XC70リア
出典:Volvo car japan

さらにもう1つ前の、こちらはクロスカントリーモデルのXC70。

今のV60に通じるデザイン処理がなされ、ドアに少し大きめのエッジが入っています。ピラーがブラックではなくカラード。独特の雰囲気があります。

正直に伝えれば、私は最近のボルボの中ではダントツに美しと感じているのがこのXC70。名車ですよね!

人に優しいデザインかと言えば、そうだと言えます。無駄のないキャラクターライン、荷物も積めそうな大きなウインドウ。無駄に大きくエッジを利かせずに表す独特の存在感。

私の中で、XC70はボルボ最高の名車です。

ボルボXC60のデザイン

ボルボ XC60 エクステリア
出典:Volvo Car Group Global Media Newsroom

ところで、「名車」といえば販売台数からボルボのベストセラー、XC60はその資格を持ちそうです。

デザインは一言では言い表せませんが、V90をSUVにした感じ。これがXC60。ショルダーラインの造形などがよく似ています。

ボルボXC60Inscription フロントマスクこちらがXC60のフロントマスク。
V90のフロントこちらはV90のフロントマスク。

どちらもボルボの中では控えめに押し出し感わ出した感じ。つまり、XC60はXC90の押し出しと気品を受け継いでいる、ということができます。

さらにスポーティさも兼ね備えたXC60。なるほどデザインから見ても、皆が手にしたいと感じる要素が入っているわけですね。

ボルボという高いクルマを買う以上、気品も兼ね備えておきたいところ。XC60は才色兼備。いい立ち位置ですね。

ボルボXC40のデザイン

XC40前左側
新しいボルボを感じさせるXC40

そしてもう1つのベストセラー、それがXC40。

今後のCMAプラットフォーム、小型ボルボのデザインスタディになりそうな造形です。SUVなので水平基調のラインが多く入っていますが、嫌味な線はありません。

エッジはドア部に大きく入っていますが、そのほかは最小限で、これだけの大柄ボディ、シンプルな造形の割にスポーティ。カーオブザイヤーを取るわけです。

おもちゃ感があって他の車とは一線を画すデザインは、今後真似される可能性がある。それだけのデザインパワーをXC40は持っています。

そして真似をされれば、そのパイオニアであるボルボXC40は一気に名車に躍り出そう。追従があるかどうか、今後も楽しみです。

ボルボV40

ボルボV40 in 伊勢神宮

そして最後は、我がV40ですね。

ショルダーラインは最新のボルボと比べると少し低めです。しかし面構成が素晴らしい。

この車には「歩行者用ボンネット」を搭載するという使命がありました。ですので、フロントの造形を工夫する必要がありました。

ですがいとも簡単に、その機構が搭載されたかなどわからないデザインがなされ、登場したのです。

また、C30、S40、V50の統合という使命も持っていました。あらゆる要素を取り入れて完成したV40。機能美を感じることができる美しさです。

 

塊感があるおかげで、安心感も得られています。小さなモデルですが、XC60のような塊感。守ってくれそうな安心感で車の優しさをアピールしているよう。

最小限のエッジ、最高の位置にあるキャラクターライン。これも名車だと断言できます。自分の車ですしね(^^;)

ボルボには美しい要素が全てのモデルに入っている

全ての人々が同じ感想を抱くことなど、まずありません。

私はクルマのデザインを、「人に優しいデザイン」がなされているか、その着眼点として、効きすぎないエッジと揺るがすことのできないキャラクターラインと解きました。

完全にシンプルではない、しかし無駄のないデザイン。私はこれが名車のデザインではないか、と感じています。

あなたの評価はいかがですか?

兎にも角にも、ボルボのデザインはどれも優秀です。飽きのこない美しいボルボは、長く乗りつづけられる、よき相棒になることでしょう!

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